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ユーフォニアムこもった音色の改善方法

こもった音を改善、アンブシュアの3つのポイント

特に初心者の方、とにかく音を出したいですよね。結果よりも気持ちが優先すると思います。しかし、良い響きを知らないままなんとなく練習し、放っておくと、2~3年後もこの同じ状態で演奏する事が普通になり、改善するのに大変苦労します。この春から始めた方も、もう直ぐ先輩になります。後輩が出来る前に、一人でも可能な口の形(アンブシュア)を整えるエクササイズを紹介します。

◆用意するもの◆
  • レシートのような薄く長い紙。(折り紙を5cm幅に切るとか)15~20㎝程度
  • ビジュアライザー

(このビジュアライザー又は練習器具は楽器店で¥2000程度で購入可能で、amazonでも取り扱いの製品です。)

〓3つの練習ポイント


ポイント1 口の形

前歯、奥歯が2~3㎜開いているポジションを意識する。特に上下、前歯の開き/揃い方。細いストローを加えて呼吸すると自然な歯の開きになります。(それでも上手く行かない場合は、頬や顎の筋肉も緩んでいるか意識を向けましょう)

ポイント2 下唇から顎について

下唇が下の歯(下の歯茎)に密着しているか?息を吐く時の、ベロの位置は分かりますか?演奏中ベロは上でなく下顎に近い位置です。(口笛と似たような位置)

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「エ」、又は笑顔の口元は大体このように下の歯と下唇が密着しています。

歯茎と唇の密着を感じつつ、次にユの発音をするように真ん中へ寄せる様な形にしましょう。

この状態を見て、その感触を思い出しながら、ビジュアライザーをゆっくりと唇に当てましょう。

ポイント3 音の出ないバジング?

まずは息の音だけで充分です。

(このエクササイズが必要な人は、唇の振動する個所が必要以上に閉じている為、多くの人はピッチが高い傾向が見られます)もしバジングだけで上達するなら、世の中の金管奏者、皆バジングに時間を費やしますが、楽器で練習しますよね?

以上3つのポイントが上手く機能していると、レシートを口元に置くと空気の流れでなびきます。音がつまっている方は空気が真下(顎の方へ)へ逃げているか、レシートがバタバタと揺れ、レシートが安定しません。 息が当たるように、少しずつ息の方向を修正しましょう。斜め下や人によって斜め上等、個人差があります。これまで唇の説明をしましたが、基本は息の流れ、動きを感じたり意識すると多くのことが解決します。

ポイント2の歯の開き(唇の開き)の感覚が息の方向と密接な関係を持っています。歯型によっては、開く他に、前歯を揃えるといった、顎の前後方向の動きも取り入れてみましょう。口周りは自由に動いて良いんです

この状態で、バジングが出来ていなくても気にせずに、同じ感覚で楽器を演奏しましょう。チューニングB♭かその下のF位を狙ってこれまでの響きの変化とピッチの変化を確認しましょう。この時も無理に音を出す、ではなく、息が管の内面を擦る音に注目し、上手く機能している場合、息の通り、胸の苦しさも減少し、結果良い響きに変化しているでしょう。

クセというのは中々抜けませんし、無理に直さなくても良いです。変化が感じられない人はポイント1~3を確認して、

1,2分で良いので、毎日、何度か繰り返して下さい。

もっとシンプルにするなら、レシートを口元へ持ってきて、ケーキのろうそくの火を消すイメージで息を吐きます。誰でもレシートが大きく動きます。 (カタカナのフー/唇を真ん中に寄せる動き)

この時の唇の形に近づけましょう。(おちょぼ口にし過ぎず、節度を持って歯茎と唇の密着をキープして)

レッスンに興味がある方は artysm.hatenablog.jp