短所への取り組み
年末最後のレッスンは高音域が得意な方のセッションでした。
低音域のアプローチ
ここ数回取り組んでいたのは、D→B(low)へ滑らかに演奏(繋げる)。
この方は改善策としてマウスピースの接地を唇の左側を多く強く意識すると上手く繋がりました。
今日も音出しから、D→B付近を上手く繋げて演奏されていますが、もともと得意な高音への繋がりと、響きも弱めでした。
さらに観察すると、3度、4度の跳躍時、高い音域で本来唇の右側(実線)を利用する所で、マウスピースがまだ左(赤点線)に留まっていました。

適切なポジション/位置
音域に適切な位置(受講生にとって右寄り)だと、これまで以上にいわゆる芯のある充実した響きが戻ってきました。
日頃の音出しの内容をヒアリングすると、苦手音域(下降/低音)を克服しようと真面目に取り組み、左方向への強い意識が低音だけ孤立した状態になり、もともと自分の中心(基準)から左へ逸脱したポジションに逸れたのが原因の一つのようです。
今回は2つ倍音を使いB(Mid)→Fを何度もリピートし、マウスピースが移動する動きを覚え解決できました。
練習中、もっと聞く方に意識を向けると、本来の響きと異なる事に早く気付いたでしょう。連符や、複雑なリズムに意識を持っていかれると、この聞く意識が薄れます。
ゆっくり練習は吹くだけでなく、この聞く意識に重点を置くと一人でも解決出来ます。
リップスラーで、滑らかさ、速さの追求も良いですが、このように任意の音程感の唇の微細な変化を感じ取りましょう。(初心者でも)
そして、高い音⤵️下がる意外に、低い音⤴️上がる動きもスラーで繋げる相互方向の練習
も本人に強いフィードバックを与えるようです。
ぜひ練習に活用ください。