まとめ2
今回は江幡夫妻によるデュオ、グレーアムの紹介です。
アカペラ作品集発表までのいきさつを、グレーアムはこのように語っています。
2020年、特に欧州で甚大な影響を及ぼしたコロナウイルスによる被害は、
音楽家達も例外ではありませんでした。そんな中、私自身が最も愛した作品のいくつかに触発され、金管バンドの為のテストピースのモチーフを用いて、本能の赴くままに2重奏版に仕上げました。
曲紹介
第1楽章 2/4 Energico (プリズムにちなんで)
金管バンドファンならご存知のプリズム、1986年に書かれた作品で、英国のコンクールの課題にも選ばれる作品です。Energicoは曲後半に現れるメロディですが、今回アカペラシリーズの冒頭に持ってくるほどお気に入りのようです。
冒頭から彼の得意とするシンコペーションのリズムを生かしたメロディと巨極なダイナミクスの変化が特徴的な作品です。
第2楽章 a time to love (エッセンスオブタイムにちなんで)
4/4 Adagio espressivo
この楽章はエッセンスオブタイムより引用した作品。
この曲のモチーフは旧約聖書の第3章に書かれた、 « 物事を上手く運ぶには相応しい時がある。» a time to be born; a time to dance; a time to love; a time to hate; a time to die; a time to mourn; a time for war; a time for peace. これらの出来事を上手くメロディや和声に落とし込みまれた、宗教的表題音楽の一つと言えるかもしれません。
(The Holy Well 聖なる泉とかも)
あらかじめ定められた時=運命というものをそのまま受け入れたのではなく、人や社会の移り変わりの中で生きる意味としての捉え方をすると、まさにwithコロナでの生活の変化に対応する”今”の生き方に当てはまります。
名手チャイルズファミリーのデモ
公式の譜面リンクはこちら (ト音、へ音あります)
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