ユーフォニアム上達 Tips

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音域の拡大/初級編

ようやくクラブも再開されてきました。いつもなら、コンクールへ向けて各種講習会が開催され、生徒達から質問、疑問に対面で答えてきましたが、今年はオンライン中心ですので、SNSで質問のあった、音域の拡大について説明していきます。

※楽器に触れて、2〜4ヶ月の方、対象

倍音とエネルギーの関係

金管楽器はヴァルヴによる半音階も演奏出来ますが、音域がテーマなので、

今回は倍音リップスラーで演奏する音列)から考えます。

 図1

euphonium range

ユーフォニアム音域

譜面の右の位置のような高い音域を演奏する時、必要なことは、

音域の上昇と共に、上半身(腹部、背中部)の動きが必要です。

→その動きのエネルギーを用いて、息を吐き、息の勢い、

冷たい空気等具体的なイメージで説明される事が繋がる事を理解しましょう。

一般的には、下の音域へ下降するとお腹内部の緊張感が弱まります。

 

お腹と呼吸にまつわる身体の動きの動画解説↓

artysm.hatenablog.jp

実践編 F→Gの繋がり

図2

 

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2度

 

このFとG、の幅(距離は)2度で、隣接した音程です。

同じ2度で上昇するDとEと比較すると同じ様に滑らかに演奏出来ますか?

ここで先程の倍音とエネルギーの関係から見ていきましょう。

図3

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倍音

青の列/Fのグループ

オレンジの列/ハイBのグループ

FとGは倍音のグループで見ると、1つ上のエネルギー階層で、オレンジの列、下階層に位置する音です。演奏する際はハイBを吹く様な動きを早めに用意すると、演奏しやすくなるでしょう。

 

演奏のポイント

何度か繰り返しになりますが、強いエネルギー、多くのエネルギーを用意する事が大切です。上手くいかない人の特徴を上げておきます。

  • 唇を横に引き過ぎる
  • 上か下の唇を内側へ巻き込む
  • 上下の歯の開きが狭くなる
  • 喉周りの力みの発生

これらのように顔まわりに異変が感じる場合はこの空気のエネルギー不足です。

発音前後のおへその近く、肋骨近くの体の変化に意識を持ってみましょう。

 

空気のエネルギー 参考動画

 

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