今年の夏も指導校のコンクールの付き添いの関係で他校の演奏も多く見てきました。その中でユーフォ二アムの演奏中、右肘を上げて演奏する生徒を多く見かけたので、主な役割を説明しましょう。
右ひじの役割
ずばり、音域と音量のコントロール。
ユーフォ二アムは楽器の構造上(左右非対称)、左右の腕の役割(方向)が異なります。
(トランペット、トロンボーンは近接した箇所で保持と動かす方向が同じ)
ユーフォニアムを支える際、意識する方向。
左腕→楽器を身体へ押し付けるの動きメイン
右腕→楽器の上下左右の動作
学生は身体が成長過程なので、膝に置きっ放しで演奏しても違和感を感じませんが、中学3年以上は膝から浮かした状態が**唇にとってベストな位置**が多く見られます。この楽器を浮かす、動かす際、マウスピースを唇に丁度良い位置へ調整するのに右肘を上げた状態では無駄な筋力を使うのですぐに疲労します。
肘を下げておくと筋力の他、そもそも腕の様々な骨で楽器を支え、筋力は動作のみに使用することで腕の負担がぐっと減ります。
5分からで良いので立奏の時間を取り、両腕のバランスを見つけて見ましょう。
唇にとって良い状態を座奏で再現するとより吹き易くなるでしょう。
こちらは構え方や持ち方の他のアイデアをまとめてあります。ぜひ参考にして下さい。