初心者への接し方
新入生、特に初めて楽器に触れる人にとって、金管楽器はなかなかハードルの高い楽器です、ついつい親切に教えがちになりますが、なんと放っておいても良いみたいな研究があります。
実験
・具体的な声かけ(技術論)をしたグループ
・ただ励ます(見守る)グループ
より成長したのはどちらのグループでしょう?
結果
ただ励ます(静かに見守る)グループが僅かに成長具合が良かったそうです。
(少なくとも悪い指導ではない)
これは声かけの内容で実験した有名な文献があり、
コーチやトレーナーになる際に触れる機会が多いです。
この実験、実は、劇的に成長した3つ目のグループがあります。
そのグループへは結果にコミットした内容でした。
この結果を上手く利用して、新入生、初心者を上手く育て、バンドのレベルupを目指しましょう。
今回は具体的に指示しよう。/ここは結果にコミットしよう。
と大まかに2つに分けて紹介します。
具体的な指示(先輩、先生が積極的に教えるべき)
- 楽器の運指や構え方。
- 譜面(特にリズムの動き)
- 楽器のメンテナンス
- 呼吸時の身体の拡張
(楽器を演奏する前段階)
結果面への指示(演奏後に問いかける)
- よく響いているか?(楽器、床、照明など共鳴)
- 音と音の繋がりは?(音量のムラ、滑らかさ?)
- フレーズの表現?(大きくなった/小さくなった)
- 他のパートはどんな音/動きか?
(楽器演奏後/中のフィードバック)
この結果への指示をより効果的にするのは、
身近に良いお手本があるか?(一つの基準点)
先輩や先生でも良いし、プロのCDでも良いでしょう。
高音質(大音量)で聴くというより全身で音を浴びる経験が必要です。決して難しいパッセージでなく、短いけど魅力的だったり、その楽器の特徴が感じられれば充分です。
最後に悪い声かけ
- 肩を上げない
- 唇/マウスピースを動かさない
- 音を揺らさない
★これらのように否定系、指示されても、特に解決案でない場合。