ユーフォニアム上達 Tips

ユーフォニアムをはじめ金管楽器奏者向けの情報サイト

ユーフォニアム プロテクター 注意点

ユーフォ二アム関連の新しいアイテムの登場です。

http://www.jandosmusic.com/brass-instruments-protector-handguard/euphonium/ このアイテムを使用するにあたり気になる点、盲点を記しておきます。これらの点に心当たりのある方は、注意する事で、より効果的に使用出来ると思います。

皆さんは楽器の演奏を誰かから習う際に、持ち方の指導を受けた事はあるでしょうか?近年メディアで目にするバジル先生によれば、"両手の使い方は漢字の人という形を描くように横から挟み中心で支え、唇へ必要な圧力を調節する"との説明されます。

左手の役割とは?


ユーフォは特に座奏の際、膝の上に置いてしまい、左手は何の支えも無く演奏している点でしょう。レッスンの際に、立奏で上手くなる方の多くの原因はこの左手の支えの欠如です。 座奏の際、膝と楽器の間にクッションを挟み、高さを調整する人も、口とマウスピースの角度の変化が左右にしか振れない為、跳躍で苦労する人が多いです。 まずは左手の受け持つ大まかな役割を説明しました、次はそれぞれの部位がどのような動きを持つのか見てみます。

肩の働きと回転


左図を参照下さい、楽器奏者は多かれ少なかれ、腕を身体の前へ曲げます。(屈曲)この際、肩を中心に頭の方へ円を描くように、回転させる事が可能です。この動きは高音や、低音の演奏時に唇の上部へシフトする際に必要な動きです。しかし、この動きを真面目に行うとマウスピースが口から離れてしまうので、次に肘の動きで唇への圧力を加減します。

 

肘の働き


先ほど問題提起した、唇からマウスピースが逃げる動きを抑制するのが、肘関節から先の動きです。

バーベル等でトレーニングをする動きに近く手首から肘を身体の手前に引くような動きが、マウスピースを口へ必要な圧力を確保する事と、安定させる効果が得られます。トランペット奏者の動画を見るとこの肘の使い方が良く理解出来ると思いますが、ユーフォ二アムでも応用可能な技術です。

マウスピースのみでのバジングでの腕と手首を調節する感覚を楽器を持った時も意識して動かすと唇の負担が減り、スタミナの向上、響きの改善に繋がります。

 左腕の負担の解決案としては、大谷、イチロー選手が着用しているような、コンプレッションのアームカバー等をお勧めします。

http://www.mcdavid.co.jp/product/list/?c=sleeves

こちらのアイテムは国産メーカーで、日本人の体型にフィットしたサイズです。

カバーする事により、腕の負担が軽減しますし、一部、就寝中にリカバリーする製品も見られます。

総評


左手の長さ、重みで悩みを抱えている方はまず、楽器のセッティングを確認して見ましょう。

ベッソンで問題を感じる方は、ウイルソンヤマハを試して見ましょう。リードパイプが短い為4番ピストンのまでの距離が短いです。マウスピースもシルキータイプよりデニスウイック等シャンクが短いタイプは左手までの距離が縮みます。

重さに関してもコンペンセイティングのモデルに拘らず、シングルのモデルだと大分軽くなります。

このプロテクターを使用する方は高音はハイD、低音はペダルGまで響きに問題の無い方、1日に3時間以上練習されるハイレベルな方が対象なのでしょうか?

どうしても重みに耐えられない方は練習と休憩のペースを切り替えて20分を目処に3〜5分の小休憩を取り入れるのをお薦めします。(協奏曲、ソナタの最大の時間が20分)

ポイントは、この道具をつけたからといって抜本的な解決には至りません。基本となる身体の機能を理解した上で補助的に使用しましょう。

最後に本番では休みの小節が少ない際、左手でウォーターキーの操作にとても時間がかかるので注意が必要です。


こちらは構え方、持ち方の他のアイデア集です、ぜひご覧下さい。

artysm.hatenablog.jp

【プライベートレッスン受付中】

ハイトーンやスタミナにお困りの方へ、曜日、時間等ご相談下さい。 ご予約、ご質問

artysmbrass.page