|指導者向け、認知科学の視点
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=hNERzZDZT68?rel=0&w=560&h=315]
練習、または指導に携わる方へ、思考時における際の反応を、認知科学の方の素晴らしいプレゼンテーションがありましたので、翻訳したものをリンクしました。特に教育者の方、または楽器で悩まれている方へ、フランスのTED版です。
自己紹介 0’30~ C.ユロン、医師、認知科学者の一人です。本日の認知科学のテーマを理解頂く為に、皆さん参加して下さい。バスケットのパス練習の映像をご覧頂きます。
白チームのパスの回数を数えてもらいますので、とても集中し、注意深く数えて下さい。この数を間違えると意味が無くなります。
重要 ! 1’10~パスした合計の数字を忘れない様に、しかし次の映像は数を数えずに映像全体を眺めて下さい。
1’25~画面右からの動きに注意
何が起こったのでしょうか?
多くの方がパスの回数に注目しすぎた為、ゴリラが表れた事に気付きませんでした。しかしながら、このゴリラは大胆に画面を横断しています!
この事からもお分かりの要に我々の脳は2つのタスクを同時に理解する構造になっていません。
これは大脳の機能からの生理学の症状と考えられます。
この現象は目で確認出来ないために、自覚を持つ事はとても難しいですのですが、現在の生活ではびこっています。
ランドセルの中身を出すのに苦労している小学生がいると仮定します。
他の小学生より格段に遅い動作です。
教師は学生の準備がだいたい終える頃を見計らい授業をすぐに開始しますが、この動作の遅い学生は準備を終えてません。
そして教師はその学生に向かって、君はいつも人の話を聞かないと注意します。
しかしこの小学生の脳には現実に教師の声は聴こえなかったのです。
先ほど皆様が映像のゴリラを見落としたように。
この大脳に隠された機能は特に何かを学ぶ人たちにとって重要な事柄です。
何か学ぶ際に2つのタスクを同時に与えても意味をなさないのです。
幼少期、
ことばを理解する際、読むのと同時に意味を覚えるような事は出来ないのです。
幼少期、
50音を覚えたて頃に手書きで作文は書けません。
この際には読み方/書き方/意味を単独の事柄として覚えさせるとその後にオートメーション化されます。
ではこれらの事が出来ない場合、例えば協調運動障害の子供です
6~11才の子供の5%が該当する統計があります。
この子たちは何か行なう際、一つ一つの動作を意識的にコントロールする必要があります。
極端な場合、言葉や目で見るものの対象が移動する場合もあります。
彼らにとってはわずかな事でも2つのタスクを背負ってしまいます。
特に学校内は大変です、統計によると授業の2/3はノートを取る作業に追われます。ではこの障害をもつ子供が書く事に注意を向ける仮定しましょう。
教員の話が同じく聞けるでしょうか?聞く事が出来ないのです!
子供たちは必死に注意力を書く方へ半分、聴く方へ半分意識しなければなりません。
皆さんで注意力を2つのタスクに振り分ける実験を行ないましょう。
5’15~映像に現れる数字を記憶して下さい。
2回めは数字が表れると声に出しながら、記憶して下さい。
2回目が難しいですね。
脳内では2回目に読む作業に脳のエネルギーを使ってしまい、記憶するのに必要なパワーが得られないのです。
以後医学のお話、、、